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Fulltone(フルトーン)OCD オーバードライブをレビュー。チューブライクな太いサウンドが魅力のペダルです。

※この記事にはプロモーションを含みます。

Kera

こんにちは、Kera(@keranolog)です

オーバードライブで人気のペダル「FULLTONE(フルトーン)OCD」をレビューです。

FULLTONEは1991年に「マイケルフューラー」氏によってカリフォルニアで創設された、割と歴史の浅いエフェクターブランドながらも、数多くのプロミュージシャンに愛用されているエフェクターです。

その製品の特徴はヴィンテージサウンドの再現性です。

一つ一つハンドメイドで製作されるエフェクターは、優れたサウンドと高い耐久性を持ち合わせています。

私がこの「FULLTONE・OCD」を使い始めた切っ掛けは2017年、「SHISHAMO」の武道館でのライブを見に行き、ギター&ヴォーカルの「宮崎朝子」のギターサウンドが気に入って、「プロ・ギタリスト100人のペダルボード大図鑑」を購入し調べたらOCDが載っていたので、早速購入しました。

以来、6年間、OCDをメインの歪み系ペダルとして愛用しています。

OCDの特徴と仕様。

「FULLTONE OCD」のサウンドの特徴は、前述した通り「マイケルフューラー」氏の目指すヴィンテージライクなサウンドが特徴です。

トランジスタアンプでも、真空管アンプの様なチューブライクなサウンドをOCDを使用する事により、自宅でもスタジオでも簡単に出せるところが特徴です。

私がスタジオに入る際は、基本マーシャルのスタックアンプを選んでいますので問題は無いのですが、ライブをする方でJC-120しか置いていないライブハウスなどではかなりの威力を発揮するペダルです。

私が演奏するジャンルはハードロックかヘヴィメタルなのですが、それらの音楽にも対応出来るぐらい、ゲインを上げると歪みます。

OCD仕様

・ペダルタイプ:オーバードライブ

・コントロール:ボリューム、ゲイン、トーン、HP/LP切り替えSwitch

・サウンドモード:HP(High Peak)・LP(Low Peak)

・電源:電池or電源アダプター

また、電源部分が下記の画像の様に横に付いていますので、エフェクトボードを使用している方は少し配置を考慮する必要が有りますね。

OCDのサウンドの特徴。

OCDは基本、オーバードライブのカテゴリに入るのかと思いますが、購入した際の箱には「OVERDRIVE/DISTORTION」と表記されている様に、ディストーションとしての顔も併せ持ったペダルです。

なので、ゲインを上げて行くとかなり歪みます。

先ずはそこを頭に入れた上で購入を検討された方が良いでしょう。

そしてOCDを使うと、ギターの音が太くなるのも特徴の一つでしょう。

ただ、これは良し悪しが有りまして、シングルコイルorハムバッカータイプを問わず、その出音は太くなりますので、その様なサウンドの味付けが嫌いな方には向かないペダルだと思います。

また、OCDにはいくつかのバージョンが有ります。

私の所有しているOCDはVer.1.7の物なので、そのバージョンのOCDを用いたレビューとなります。

OCDには、バージョン1からバージョン2まであり、その中でもVer.1.4〜1.7と同じOCDでも複数のバージョンがある様です。

バージョンの違いに関しては、上記画像の様に、本体の裏面に手書きで書かれていますので、すぐに分かります。

私の使用しているバージョンでのサウンドの傾向は、ゲインが12時まではオーバードライブとして機能し、12時を超えて来ると段々とディストーションとしての機能になる様なペダルです。

私がスタジオで使用する際は下記の画像の様にDriveが2時付近で、Toneは12時辺りで使用していますが、これで十分な歪みを堪能する事が出来ます。

私は基本、この様なセッティングで弾いていますが、これ以上Driveを上げると、低音がブーミーになってしまい、ちょっとしたファズの様なサウンドになってしまいます。

ここら辺は、実際に使用される方の好みの問題なのですが、私の場合、スタジオでマーシャルのスタックアンプを使用する際は、アンプはクリーンに設定し、この様な設定で使用しています。

OCDサウンドチェック

チョ〜っとアレですが、私のサウンドチェックの動画も上げておきます。

「ギターはフェンダー・ストラトキャスター」のリアPUで、アンプは「YAMAHA・THR10Ⅱ」を使用しています:「アンプのセッティングは全て12時」です。

Fulltone OCD レビュー動画(Kera撮影。)

Fulltone OCDレビュー(知らない人。)

OCDの複数のバージョンのサウンド比較(知らない人)

どうでしょうか?

HPモードとLPモードでのサウンドの違いも顕著ですが、そのバージョンの違いによってもかなり出音に差が有りますよね。

また、OCDに関してですが、自宅での使用でもそのオーバードライブサウンドを楽しむ事が出来ます。

ですが、その真価をより発揮するのはスタジオやライブなどで使用する時の音量の大きさでこそ、その良さをより実感出来ると思います。

自宅の小型トランジスタアンプなどではその真価を発揮出来ない場合も有りますから、OCDを購入し、自宅の小型トランジスタアンプでの出音が気に入らないと言って、直ぐに手放してしまうのは早計だと思います。

実際に、私がOCDを使用するのはスタジオかライブの時のみで、自宅ではアンプに搭載されている歪み系のチャンネルでしか弾いていませんので。

OCDは音がこもる?

OCDに関して、ネット上でよく音がこもるという評価を見受けますが、これは一概にその評価が正当で有るとは思いません。

現に、私が使用しているOCDに関しては、音抜けも良く、とても気に入って使用しています。

この「音がこもる」問題に関しては、バージョンによって違いが有るらしいのですが、そもそも論で、Fulltoneと言う会社は、ハンドメイドでのペダルを製造している会社です。

なので、不具合が出る場合が普通に多い様ですね。

こればかりは本当に運の要素が非常に高い。

この様に「音がこもる」個体を引いてしまった場合の対処法に関しては、一つしかなくて、商品の不具合を申し出て、商品を交換してもらうのが良いかと思われます。

これが普通にギターショップでOCDを試奏し、購入する場合は問題無いのですが、そもそもOCDを在庫しているギターショップって割と少ないのでは無いでしょうか。

私も試奏をせずに、「サウンドハウス」で購入したのですが、私の個体はその様なハズレではなく、アタリの個体でしたので、問題なく使用出来ています。

OCDオーバードライブをおすすめする理由。

歪み系のペダルは数多く有り、私がOCDを購入するまでに購入した歪み系のペダルは優に10個以上のペダルを購入し、試してみました。

ですが、どのペダルも私の理想とする歪みが得られなかった。

過去に購入した10個以上のペダルはいずれもディストーションタイプでしたが、そこに答えは無く、結果、私が求めていたサウンドはディストーションよりのオーバードライブでした。

前述した様に、私がメインでギターを弾くジャンルは「ハードロック」か「ヘヴィメタル」なのですが、それらの音楽にも十分に対応出来るペダルがOCDです。

また、たまに気分を変えて、「ブルース」などのジャンルを弾く事も多々ありますが、OCDはDriveを絞れば「ブルース」のジャンルでも使用できる汎用性の高いペダルですね。

なので、最初の歪み系のペダルでおすすめするのはこのOCDだと個人的には思っています。

正直、このペダルさえ有れば、歪み系のサウンドは大体まかなえるので、最初の歪み系ペダルの一台として購入するのもおすすめです。

コンパクトペダルの王者、BOSSの歪み系のペダルなどよりも、ちょっと高価なのですが、その価値は十分に有ると思っています。

私の様に、無駄な出費を抑える為にも、近所のギターショップでOCDを扱っている店舗が有れば、一度試奏をして選ぶのが良いのかと思っています。

OCDは表情をスイッチ一つで変えられるオーバードライブで、ボリュームの追随性も素晴らしいペダルです。

OCDには「HP」モードと、「LP」モード、2種の異なるサウンドキャラクターのトグルスイッチが有ります。

HPモードとLPモードの違い

・HPモード:マーシャル系の歪み。

・LPモード:フェンダー系の歪み。

簡単に説明するとこんな感じです。

これは某楽器ショップで記載されていた内容で、簡単に言うとこんな感じなのかな?

とも思いますが、実際に使ってみるとそんなに単純に表現出来るレベルでは有りませんでした。

HPモード(High Peak)

基本的にはこちらのモードの方が好みです。

HPモードでは音圧が一気にブーストされた歪みで、ペダルをONにすると、バンドアンサンブルの中で一気に存在感が増す様な感じですね。

私は通常、シングルコイル、ハムバッカーのいかんを問わず、こちらのHPモードで使用しています。

LPモード(Low Peak)

こちらはHPモードよりも音圧は多少落ちます。

コンプ感は割と強めで、低音のサウンドが少しブーミーな感じになります。

低音のサウンドが少しブーミーになりますので、HPモードよりもペダルの設定には一工夫が必要な感じがします。

音圧が下がるのに、低音がブーミーになるのはちょっと謎ですが、ネックPUでファズの様なサウンドで弾きたい場合はこちらのモードかな?

って言う感じですね。

ギターのボリュームの追随性も高いペダルです。

また、OCDは、ギター本体でのコントロール性にも優れています。

歪ませた状態で、ギター側のボリュームを絞るとクリーンに近いサウンドを簡単に出す事も可能です。

私は通常、先ほどの画像の様に歪ませた状態で、ギターのボリュームは7程度でバッキングを演奏しています。

リードを弾く際はギター側のボリュームをフル10にし、アルペジオなどを弾く際は、ボリュームを5程度に絞って演奏を楽しんでいます。

一般的な歪み系のペダルですと、ボリュームを絞っても歪んだままの場合が多い中、この様なギター本体側でのサウンドコントロールが出来るのも特筆すべき事項でしょう。

悲報・OCDはメーカー生産完了品になってしまいました。

2017年の春から6年間使い続けていて、現在もメインの歪みペダルのOCDですが、一部情報ではメーカー生産は終了した様ですね。

後継機種?に「OCD-Ge」と言う機種が発表され販売されている様です。

OCD-Geに関しては試していないので何とも言えませんが、個人的にはOCDで十分に満足しているので、現時点では買い替えはしないと思います。

もしもギターショップの店頭に、OCDとOCD-Geの2機種が置いて有りましたら、試奏をし、引き比べをして納得の行くOCDをチョイスするのが良いかも知れませんね。

OCDの購入を考えている方は、とりあえず購入して、そのサウンドを堪能してほしいと思っています。

もうメーカーでの生産も完了品ですので、新品で購入するのは今が最後のチャンスです。

リセールバリューも良いペダルですから、万が一気に入らない場合は、オークションサイトでもまあまあのお値段で取引きされていますので。

迷ったら購入するが吉だと思います。

因みに、動画を見て、OCDの歪みが合わないと思う方は、BOSSから発売されていて、人気のOD-1Xも一つの選択肢だと思います。

BOSS OD-1Xのレビュー記事は、下記の続きを読むからご覧下さい。

BOSS OD-1Xをレビュー。デジタル技術を駆使したコンパクトペダルの王者、BOSSの意欲作。ブースターとしても秀逸なペダルです。

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