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『Marshll (マーシャル)DSL1C』をレビュー。1Wから0.1Wに出力ダウン出来て集合住宅でもあのマーシャルサウンドを堪能出来る優れ物の真空管アンプです!?

※この記事にはプロモーションを含みます。

※この記事は2021年11月4日に書いた記事です。(加筆修正は随時行っておりますが情報が古い場合もございます。)

Kera

こんにちは、Kera(@keranolog)です
Keraさん、マーシャルのギターアンプを買ったのですか?

TARO

Kera

うん、今年の誕生日に自分へのご褒美で購入しましたよ。
それでマーシャルのギターアンプはどんな感じですか?

TARO

Kera

もう最高のギターサウンドが味わえますからこれからレビューするね!?

マーシャル DSL1C コンボアンプ 1W(0.1Wに出力切り替え可能)

そんな訳で、今回はギターアンプの王者、マーシャルのギターアンプ、「DSL1C」を購入してしばらく使ってみてのレビュー記事となります。

私はエレキギターを始めてから40年ほどになりますが、マーシャルのギターアンプを購入したのは2度目。

最初のマーシャルのギターアンプはスタックタイプの『JCM800』だったかな???

50Wのアンプで、当時アルバイトをしていた先のプロミュージシャンの方から譲り受けました。

ですが、田舎の一軒家ならまだしも、都内の集合住宅で、スタックタイプのマーシャル50Wのアンプを鳴らす事は無理だったので、泣く泣く売却。

以来、マーシャルのギターアンプは一度も購入した事は有りません。

その最大の理由は、マーシャルでも真空管アンプならとても良いサウンドなのですが、トランジスタのアンプのサウンドに魅力を感じなかったというのが理由です。

ギターショップで数々のマーシャルのトランジスタアンプを試奏してみましたが、そのサウンドに魅力を感じなかった。

これは個人的な見解なのですが、一昔前のマーシャルのトランジスタアンプは歪ませても、クリーンサウンドもイマイチだった気がします。

私は基本的にハードロックやへヴメタルを弾く事が多いのですが、クリーントーンでギターを弾く事も多いので、クリーントーンが気に入らないとあまり使いたくはなかった。

そして基本的に、歪ませたサウンドでギターを弾く際には、アンプのチャンネルはクリーントーンで、歪み系のペダルで弾く事が多かったのも、マーシャルのギターアンプに手を出さなかった理由の一つです。

そんな中で様々なギターアンプを購入して来ましたが、近年で割とお気に入りだったのが「BLACKSTAR(ブラックスター)HT-1R・コンボ」です。

ただ、「BLACKSTAR(ブラックスター)HT-1R・コンボ」は、アンプ自体で歪ませて弾く際は、中々良いサウンドなのですが、クリーントーンがイマイチでした。

そして、全体的に歪ませてもクリーントーンでも、そのサウンドがこもった感じのサウンドで、そこが気に入らなかったので売却しました。

その後、しばらくの間は真空管アンプの「VOX」のアンプを使用して満足していました。

ですが、「マーシャル DSL1C」の評判を聞いて、ギターショップで試奏したところ、とってもナイスなサウンドだったので、即購入しました。

マーシャル DSL1Cの評価
クリーンサウンド
(5.0)
歪みサウンド
(4.5)
機能
(5.0)
コストパフォーマンス
(5.0)
おすすめ度
(5.0)

「マーシャル DSL1C」はギターアンプの王者、「MARSHALL(マーシャル)」が満を持して発表した出力1Wの真空管コンボアンプです。

出力が1Wと聞くと、『え、たったの1W?』と思われる方も多いかと思いますが、そこは真空管アンプの1Wなので、普通に家で弾くとめっちゃ音がデカいです。

一軒家の方や、防音設備の有る方は1Wのモードでボリュームを上げてギターを弾いても問題は無いと思いますが、一般的なユーザーはそういう住環境に無い方がほとんどでしょう。

ですが、この「マーシャル DSL1C」には、出力ワット数を0.1Wに下げる「パワーリダクション機能」を搭載しています。

ですので、私の様に集合住宅でギターを弾く方でも、「パワーリダクション機能」で出力を0.1Wにすれば、集合住宅にお住まいの方でも、あのマーシャルサウンドを堪能する事が出来ます。

真空管アンプで「パワーリダクション」機能を搭載したのは「BLACKSTAR HT-1Rコンボ」が初だと思いますが、そのお陰か、日本では爆売れしましたよね。

「マーシャル DSL1C」を購入した際に、1Wの出力で試しにギターを弾いてみましたが、やはりアンプからの出音はかなりデカい。

ですが、「パワーリダクション機能」をONにし、0.1Wの出力でギターを弾いてみたら、集合住宅でも十分に使える音量になりました。

それでも私の住んでいる住宅環境ですと、ボリュームは9時ぐらいがMAXの音量です。

ボリュームが9時の付近でも「マーシャル DSL1C」の良さは十分に味わえますので、是非この「マーシャル DSL1C」を試して欲しいものです。

マーシャル DSL1C 仕様。

マーシャル DSL1C 仕様

・アンプタイプ:コンボタイプ

・実効出力:1W/0.1W

・チャンネル数:2・「クラシックゲイン」・「ウルトラゲイン」

・ボリューム数:2・「クラシックゲイン」・「ウルトラゲイン」

・コントロール:ゲイン(ウルトラゲイン)・チャンネルセレクト・トーンシフト・3バンドEQ・リバーブ・ローパワー

・イコライザ&エフェクト:3バンドイコライザ(トレブル・ミドル・ベース)・リバーブ

・エフェクトループ:有り

・プリ管:2×ECC83

・パワー管:1×ECC82

・スピーカー:1×8″Celesiton B8C-15″Eight-15″(15w)16Ω

・サイズ(cm):36×34×21.5(W×H×D)

・重量:7.9kg

・付属品:保証書(正規輸入品のみ)・フットスイッチ

・サイレントレコーディング機能

・エミュレート回路

・オーディオ・イン機能

上記の様に、とても多彩な機能を備えた小型の真空管コンボアンプですね。

マーシャル DSL1C サウンドチェック

「マーシャル DSL1C」は、銘機「JCM2000」のサウンドを継承されているとホームページでは表記されていますが、実際に弾いてみると、「JCM2000」とはちょっと違うサウンドでした。

※ギターの演奏の下手さは見逃してサウンドのみをお聴き頂ければ幸いです…。

クラシックゲイン(クリーントーン)

先ずはクリーントーンのレビューから。

これはもうビックリしたのですが、「DSL1C」のクリーントーンは、過去に所有していた数有るギターアンプの中でもトップクラスの音色で、ギターを弾いていると、永遠に弾いていたいぐらい気持ちの良いクリーントーンです。

(ローランド JC-120もクリーンサウンドに関しては素晴らしかったかな?)

きらびやかでいて、ハリの有るクリーントーンは素晴らしく、まさに真空管アンプならではの醍醐味を感じます。

真空管アンプらしく、適度にコンプ感の有るサウンドでいて、高域はきらびやかでしっかりと!?

低域もよく出ていて素晴らしいの一言に尽きます。

軽くリバーブをかけて弾いてみると。そのサウンドは更にきらびやかさを増します。

特に気に入っているのが、低音弦でのサウンドの表現力で、とてもハリの有るタイトな低域のサウンドはとても魅力的です。

私は普段、ハードロックやヘヴィメタルのジャンルを弾く機会が多いのですが、「DSL1C」を入手してからは、ブルースやジャズギターなどの音楽も弾く様になった程に極上のクリーンサウンドはとても魅力的です。

本当は、この「クラシックゲイン」のツマミを上げて、アンプ自体のクランチサウンドで弾いてみたいのですが、実際問題、私の住宅環境ではまず無理!?

一度だけ、「クラシックゲイン」のツマミを12時ぐらいで弾いてみた所、クランチサウンドは素晴らしいのですが、近所迷惑必至なので諦めました。

ウルトラゲイン(歪ませたサウンド)

マーシャルといえば、やはりアンプで歪ませた時のサウンドが魅力的なサウンドなのですが、「DSL1C」の歪みのサウンドも極上です。

クランチサウンドは、「クラシックゲイン」でのサウンドの方がより魅力ですが、ウルトラゲインでのクランチサウンドも使えるレベルです。

歪み系のサウンドに関しては、クランチからハイゲインまで、様々な歪み系のサウンドが、エフェクター無しでも十分に楽しめるサウンドになっています。

私は最近「ストラトキャスター(シングルコイルPU)」でギターを弾く機会が多いのですが、クランチでは程よく歪み、クランチでのブルースギターも及第点以上のクランチサウンドが楽しめます。

またゲインを11時から12時ぐらいで歪ませて弾いてみると、「ストラトキャスター(シングルコイルPU)」でも、かなり歪んだサウンドを堪能出来ます。

「シングルコイルPU」で歪ませると、芯まで潰れたサウンドになる事が往々にして有りますが、「DSL1C」ではその様なサウンドではなく、歪み系のサウンドを楽しむ事が出来ます。

※これはフェンダーJAPAN ST-62 VSPにつけているピックアップがK&Tの手巻きPUの『SLAB KING』というのが関係しているのかも???

また、レスポールなど、「ハムバッカー」タイプのピックアップでの歪んだサウンドは圧巻の一言。

素晴らしいサウンドです。

ゲインを10時ぐらいでのハードロック、ゲインを12時から1時ぐらいにして「ハムバッカー」のピックアップでヘヴィメタルを弾くと、もう歪み系のペダルは必要無いですね。

各音域でのサウンドも素晴らしく、トレブルは耳に痛い高域のサウンドでは無いですし、ミドルもしっかりしていて、ベースはこもらずにタイトでとてもバランスの取れたウルトラゲインチャンネルです。

私の環境では実際のサウンドをこのサイトでご案内出来ないので、「デジマート」のサウンドチェックを載せて起きます。

※2024年2月現在、私の住環境でのサウンドチェックはこの上の方でYouTubeにアップしました。

演奏の下手さには目を瞑って雰囲気だけでも聴いてみて下さいね。

イコライザとリバーブ・トーンシフト。

「マーシャル DSL1C」のイコライザーはとても効き具合のいいイコライザです。

「マーシャル DSL1C」のイコライザーは、通常のギターアンプのそれとはちょっと違っていて、各音域でツマミが0の状態がデフォルトの状態。

ですので、各音域で、プラスにしたい音域のツマミを右に回して行くと、その音域がブーストされる仕組みとなっています。

私が「ストラトキャスター(シングルコイルPU)」で弾く際の設定はこんな感じです。

また「DSL1C」の「リバーブ」は割と自然な感じのリバーブで、特にデジタル臭は無く、これまたアンプ自体のリバーブで十分に楽しむ事が出来ます。

トーンシフトボタン

「ウルトラゲイン」と3バンドイコライザの間に有る「トーンシフト」ボタン。

この「トーンシフト」は「DSL1C」のサウンドの趣向を変えるスイッチです。
「トーンシフト」がOFFの場合、マーシャル特有の良い意味でのギラギラした荒々しさ、暴れ感などを忠実に再現しているのですが、「トーンシフト」をONにするとマーシャル特有のギラギラした感じや暴れ感などがマイルドでちょこっと優秀なコンボアンプのサウンドとなります。
特に、クリーントーンでジャズなどを弾く際には便利なスイッチで、アンプの趣向の変化を楽しめる機能です。
これはちょっと面白い機能ですね。

エフェクトループ・ローパワー・エミュレート回路・フットスイッチなど機能が満載です。

「DSL1C」の機能は多岐に渡り、とことんユーザー目線に立っての機能が満載されています。
左から「エフェクトループ」、「フットスイッチ」、「オーディオ・イン」、「エミュレート機能」、「ローパワースイッチ」です。

エフェクトループ

エフェクトループは「空間系」のエフェクターを繋ぐ際には必須の機能ですよね。
私もこの機能を使い、「BOSS」の空間系のエフェクター、「デジタルディレイ」と「ディメンション」を繋げて使用しています。
クリーンサウンドの場合はそのまま「空間系」のエフェクターを繋いでも良いと思いますが、アンプで歪ませて弾く際には、やはり「エフェクトループ」の機能は必須ですね。
「エフェクトループ」を使うと、「空間系」のエフェクターを繋いでも綺麗に鳴ってくれます。

フットスイッチ

DSL1Cには先述した様にチャンネルが2つ有りクラシックゲイン(クリーントーン)とウルトラゲイン(歪みトーン)が有ります。

私は基本的にはウルトラゲインで弾く機会が多いのですが最近ではクリーントーンの良さにも目覚めてしまいクラシックゲインとウルトラゲインの切り替えをする事が多い。

なのでDSL1Cを購入してからフットスイッチは使用していませんでしたが先日付属のフットスイッチを元箱から出して使用して見たらこれがとても便利です!?

DSL1C フットスイッチ(クッラシックゲイン時)

DSL1C フットスイッチ(ウルトラゲイン時)

この様にクラシックゲイン時にはライトは点滅しませんがウルトラゲインに切り替えた際は上記の様に赤いランプが点灯します。
この付属のフットスイッチに関してはクラシックゲインとウルトラゲインの切り替えの際に銀色のボタンを足でプッシュして使うのですがその切り替えの際に異音は一才せず快適にチャンネルの切り替えが行えます。
これは本当に地味に便利?
と言うか非常に便利です。
以前はほぼ10割でウルトラゲインの歪みチャンネルを使用していましたが最近はクリーントーンで弾く事も多く、またその様な楽曲を弾いている事も有ってこれは標準装備ですのでとても快適で便利でお得感が有りますね。
クリーンチャンネルでは基本空間系のエフェクターのペダルを使用する場合が多いのですが、例えばハードな曲を弾く際にちょっとしたアレンジした使い方。
バッキングではウルトラゲインの歪みで弾いてリードなどソロを弾く際には別の歪み系のペダルをセットしてそちらで更に歪んだサウンドを作って弾く事も可能です。
これはある種非常に便利な機能だと思います。
私の場合はソロなどを弾く際はウルトラゲインのままでブースターとしてBOSS SD-1かIbanez TS9を使用して音量と歪み量をコントロールしていますが上記の様な使い方もある意味良いのかとも思います。

オーディオイン

オーディオインは、スマホなどから「DSL1C」に音源を流す端子で、これが有る事で自分の好きな楽曲に合わせてギターを弾けるのでこれも地味に便利な機能です。

エミュレート機能

エミュレート機能は宅録をする方には必須の端子で、ヘッドホンでギターを弾く際にも使用します。
※ヘッドホンでギターを弾く際にはプリアンプ部からスピーカーへの入力端子を外さないと大変大きな音がスピーカーから出るのでご注意を!?

ローパワースイッチ

この「ローパワースイッチ」は「DSL1C」の決定的な機能ですよね。
このスイッチで1W⇄0.1Wの切り替えを行います。
私の住環境ですと、常にONの状態で使用しています。

「マーシャル DSL1C」は総合的に見て非常に満足度の高いギターアンプです。

今回、「マーシャル DSL1C」を数ヶ月使用してみてのレビューになりますが、これは本当によく出来たギターアンプですね。
あの、ギターアンプの王者「マーシャル」が、満を持して発表したモデルだけの事は有ります。
特に、日本人の住宅環境をよく捉えて発表したモデルで、私を含め、集合住宅などでの生活を余儀なくされている方々には非常に嬉しいギターアンプです。
出力を0.1Wに切り替えれば、大袈裟ではなく、集合住宅でも夜間にアンプでギターを弾く事も可能だと思います。
※住宅環境にもよりますが、流石に深夜帯では無理っぽいですのでご注意下さいね。
しかも、本物の「マーシャル」のギターアンプを真空管でのサウンドでとことん楽しめるという、まさに夢の様なギターアンプです。
恐らく、ライバル?の「BLACKSTAR HT-1R」がかなり売れた模様で、それを意識した結果での開発、および発売だと思われます。
ギターを弾く方のほとんどの方が、ギターアンプの夢は真空管アンプだと思います。
それも数々の伝説のギタリストから、憧れの数多くのギタリストが使用するギターアンプの王者、マーシャル。
真空管を搭載し、尚且つそのサウンドが素晴らしいもので有れば、予算さえ許せばこれは絶対に買いのギターアンプだと個人的に思っています。
技術が進歩して、トランジスタのギターアンプも最近ではとても良いサウンドのアンプも多々有りますが、それでも日常的に弾きたいのは真空管のギターアンプ。
これは余談ですが、トランジスタのアンプよりも真空管のアンプでギターを練習した方がギターも上達するそうです。

2022年1月現在、「DSL1C」は品切れ状態です。

私が購入した2021年7月の時点では、まだ「DSL1C」の在庫も有った様ですが、2022年1月現在、新品での購入はほぼ無理みたいですね。
これはあるギターショップで聞いた情報で、正確では無いと思いますが、一説にはメーカーで終売したとの情報も有ります。
ただ、現在、新型コロナの影響もあり、ギター関連の需要も多く、尚且つ、新型コロナの影響で、商品の部品が追い付かないという情報も有ります。
これはギターアンプに限らず、家電なども一部商品の供給が追い付いていないという状態です。
なので、待てる方は商品の供給が追い付いてから購入するか、どうしても今直ぐに欲しいという方は、各種、オークションサイトで、状態の良いものを選んで購入するのも一つの手ですね。
※2024年2月現在、かなりのギターショップで購入が可能となっております。
今日は「マーシャル DSL1C」のレビューでした。
個人的に、超絶おすすめのギターアンプです。
自宅でのギター練習にそこまでサウンドにこだわらないという方は、「ローランドCUBE10GX」という選択もいいのかも知れません。

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