Kera
今日ご紹介するのは今から3年程前に購入した「フェンダーJAPANST-62・VSP・VWH(ヴィンテージホワイト)」最上位機種モデルです。
先ずは「フェンダーJAPAN」に関して簡単に説明しますと1970年代以降日本国内には米・フェンダー社のコピー品(海賊版)のモデルが乱立し主な製造元の東海楽器製造に対して訴訟を起こして販売停止にまで追い込む事態になりました。
ですがその他のメーカーもかなりの数が有り完全にそれらを抑え込む事が出来ないと判断したために自らが日本においてギターの製造販売をする道を選び代理店に神田商会を選定し神田商会がフジゲン等と手を組んで「フェンダーJAPAN」というブランドを立ち上げた様です。
詳しい内容は『フェンダージャパン・ウィキペディア(クリック)』をご覧頂くとして実情は当時の日本の楽器製造技術が本家のブランドである「フェンダー社」を上回っていた?
事も一つの要因として語られていますがその真偽のほどは不明なのですが確かに私がギターを始めた頃にストラトキャスターのモデルを買おうと思って楽器屋さんに行くと「グレコ」や「トーカイ」等のコピー品が本家のフェンダーのギターよりも安価で今思うと造りはかなり良かったのかと記憶しております。
私がギターを始めようとして最初にエレキギターを買おうと思い近所の楽器屋さんに何度か通っている内に上記の理由で「フェンダーJAPAN」の最初のモデルが発売されたので、どうせなら!?
って「フェンダーJAPAN」のギターを購入。
その初代のギターは僅かな期間のみ使用し現在も所有している2代目の「フェンダーJAPAN」のギターを購入しました。
以前の記事「1983年製・フェンダージャパンストラトキャスターを改造してみた」は下記の続きを読むをクリックでお読みいただけます。
1983年製・JVシリアルの「フェンダーJAPAN ST-62」ストラトキャスターに「K&T・スラブキング」をマウントしてみました。
という事で私のエレキギター人生は「フェンダーJAPAN」から始まりました。
以来本家のフェンダーUSAのエレキギターも記憶の中では8台程所有していましたが仕事が忙しくなると同時にギターを弾く機会も減っていった為2代目の「フェンダー・ジャパン」のストラトキャスターと「Gibsonのレオズビンテージ59」を残して全て売ってしまいました。
「1982年製・レオズビンテージ」の記事は下記の続きを読むをクリックでお読みいただけます。
1982年製?Gibson Les Paul Leo’s Reissue(レオズ・ヴィンテージ59年)素晴らしいサウンドで一生もののギターです!?
今になって思うとあの頃持っていたギターを売らずに取っておけば今ですとかなり良いお値段で売れたかと思うと少々残念ですがまあ仕方なしですね。
ですので私は本家のフェンダーUSAのストラトキャスターも8台程所有していましたので(USAのカスタムショップ製のも2機所有)本家のギターのサウンドも当然分かっています。
ですがCPを考慮すると断然「フェンダー・ジャパン」のギターの方が楽器としては優れていると思っていますので今回も「フェンダー・ジャパン」のギターを購入する事に。
そしてこの「フェンダー・ジャパン・ST-62・VSP(VWH)」を買う切っ掛けになったのが「フェンダー・ジャパン」というブランドが無くなり全て本家の「フェンダーUSA」の直系のメーカーになるというニュースでした。
そのニュースを聞いて直ぐに思ったのは本家の「フェンダーUSA」の直系になるという事は安い価格帯のラインは残すと思いましたが私の買った「フェンダー・ジャパン」の最上位機種の「VSP」モデルの製造は本家の「フェンダーUSA」直系になったらもう製造は中止すると睨んでいたので…
このギターを買った時には特にギターを買うという事は考えていませんでしたが急遽「フェンダー・ジャパンST62・VSP」を購入する事に。
そしてどうせ購入するのなら「ST-62・VSPモデル」の中から一番良いサウンドの出るストラトキャスターを購入しようと思い某有名楽器販売店の店舗に行き店員さんと相談しながらそこのお店に置いて有った「ST-62・VSPモデル」の2機種を試奏してみましたが…
ここで「フェンダーJAPAN・ST-62・VSP」に付いて軽くご紹介します。
以下フェンダー・ジャパン公式サイト(※現在は閉鎖)から抜粋。
仕様: Fender Japan / Stratocaster ST62-VSP
ヴィンテージ・ギターでも人気のある’62タイプのストラトキャスター。
ボディ材には厳選されたアルダー材を2ピースのラッカー・トップコート・ボディにし、 ヴィンテージサウンドを忠実に再現した新開発の
アルニコ・マグネット・ピックアップ、 スチール・ブロック・トレモロ、
アッセンブリーもUSAパーツを採用した まさにヴィンテージ・スペシャル
な’62ストラトキャスター。
BODY:ALDER 2P
NECK:MAPLE
GRIP SHAPE:OVAL TYPE
SCALE:324mm
FRETBOARD:ROSEWOOD
FRET:21F VINTAGE
RADIUS:184R
NUT WIDTH:42mm
CONTROLS:1VOL,2TONE(CTS)
っという様な内容でこれを本家のフェンダーUSAで買おうと思ったら多分このギターの3倍程度のお値段になるのかと思われます。
※因みにこのギターのピックアップは購入時に「セイモアダンカン・YJM Fury」に変更してから届けてもらいました。
まあこのギターを購入すると思った当時既に本家のフェンダーから「アメリカン・ヴィンテージ」なる機種が発売されていましたがそのお値段は確か30万円オーバーだったと記憶しています。
そして「フェンダー・ジャパン・VSPモデル」の話しに戻りますがその某有名楽器店のそこのお店には「VSPモデル」が2台しか在庫が無かった。
ですが店員さんと話している内にその某有名楽器店の他の店舗に有る在庫をそこの店舗に取り寄せて試奏させてくれるというので厚かましいとは思いましたがお願いする事に。
その時点でその某有名楽器店の「ST-62・VSPモデル」の全ての在庫は全部で5台。
そしてその5台全部を取り寄せて頂いて試奏をする事に。
普通ですとそこのお店では国産ギターは1階での試奏だけですが1階に置いてあるアンプはマーシャルのスタックは置いて有りましたがそれ以外のアンプは全て国産のトランジスタアンプでしたのでそこでまたお願いをして上のフロアの輸入楽器専門のフロアで試奏させて頂きました。
何故輸入楽器のフロアで試奏をさせてもらったかと言うと輸入楽器フロアに置いてあるアンプは全て真空管アンプでしかもかなり良いアンプが揃えて有ったので折角同じモデルを5台も試奏させてもらうのならばやはり様々な真空管アンプで試奏をさせて頂いた方が良いかと思いましたので。
そして同じ「VSPモデル」が揃った時点でその某楽器屋さんから電話をもらい早速試奏に行きました。
初日は計5台の中からベスト3を選んで終了し翌日にベスト2まで選定し残ったのがコチラです。
フェンダーJAPAN ST-62・VSP
そして購入したのが「ST-62・VSP・VWH(ヴィンテージホワイト)」です。
フェンダーJAPAN ST-62・VSP・VWH(ビンテージ・ホワイト)
まあね…
このギターは買って大正解でした。
っというのもやはりというかなんというか…。
フェンダー直系になった日本国産モデルではこのラッカー塗装のモデルは製造中止になったからです。
まあ当然ですよね。
このモデルは定価13万円少々でしたがこのお値段で本家で発売していた「アメリカン・ヴィンテージシリーズ」と遜色ない音色でしたから。
(厳密に言えば、多分「アメリカン・ヴィンテージ」の方が確かに良いですよ!?)
このモデルを試奏していた際に本家の「アメリカン・ヴィンテージ」も試奏させて頂いて今回購入した物と弾き比べをしてみて実際に店員さんにお願いしてアンプを同じ設定でこの「VSPモデル」と「アメリカン・ヴィンテージ」のブラインドテストもしてみました。
ですが私だけでは無く店員さんもどちらが本家でどちらが「JAPAN」モデルなのかは分からなかったという衝撃の事実…。
まあそれだけ「フェンダー・ジャパン」の最上位機種の出来の良さがどの程度の物かが分かるテストでした。
勿論フェンダーJAPANならばなんでも良いのかと言うとそんな事は無くやはり下位のモデルですとその音色にはかなり違いが有ったのかな?
なんて思っています。
「フェンダー・ジャパン・ST-62・VSP」について書いて行くとこのモデルを購入後にかなり改造をしていますのでそれはまたパート2でご紹介したいと思っております。
「フェンダーJAPAN「ST-62 VSPモデル(最上位機種)」パート2。K&Tピックアップに改造編。」
下記から読みいただけますm(_ _)m